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ガヤ (神)
ガヤ（Gaya）またはガヤー（Gayā）またはガヤースラ（Gayasura）とは、アスラ神族の名前である。アスラ神族にもかかわらずヴィシュヌを献身的に信仰し3000年もの間苦行したという。ガヤは強力な力を身に着け他の神々を圧倒するようになった。神々はヴィシュヌに懇願してガヤの苦行を止めさせてくれと懇願した。ヴィシュヌはガヤに苦行を止めるのならば何でも与えようというとガヤは自分の体をすべてのものより清浄にしてくれと言った。こうしてあまりにもガヤは純化されたためガヤに触れたものまで純化されたという。人々は神々への祭祀やめてガヤに触れてブラーマの天に登ろうとしたものが殺到した。こうしてヤマ（閻魔）の世界に行くものがだれもいなくなってしまい、さらには罪人からの捧げものが受け取れなくなったデーヴァ族の神々は困ったためヴィシュヌに再び相談した。ヴィシュヌはそこでガヤの体を生贄にささげることを求めた。ガヤはヴィシュヌの求めに従いコーラハラ山から投身自殺した。それでもまだガヤの体が動くのでブラフマーはヤマに地獄のダルマシラーと呼ばれる「正義の石」を持ってきてガヤの頭上に置き、神々はさらにガヤの上に載ったがそれでもガヤの動きは止まらなかった。ヴィシュヌがダルマシラーを棍棒で叩き割るとガヤの動きが止んだがそれでもガヤは生きていた。ガヤはそこでヴィシュヌに懇願しこの地を自分にちなんだ名にすること、この地で祖先を供養する者は祖霊をブラフマーの不死の天に登らせること、その人自身も功徳を得られるようにすることという願いをヴィシュヌに突き付けた。ヴィシュヌがこれを承諾するとようやくガヤは眠りについたという。こうしてビハール州の「ガヤ」が命名されたという〔ガヤ市には毎年およそ20～30万もの信者が訪れるという。〕〔なお、ガヤ市はブッダガヤ（ボードガヤー）に近い。ガヤ市からおよそ南へ11ｋｍ離れている。〕〔ガヤはラジギール(王舎城)の南に当たる。〕〔ガヤはヒンズー教７大聖地の１つである。〕。
== 参考文献 ==
*キャロル・ローズ「世界の妖精・妖怪事典」,ｐ103.
*菅沼晃編 「インド神話伝説辞典」東京堂出版 1985,ｐ112-113.（「ガヤ」）
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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